SPREAD

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Chromashine

Client: Material Connexion Tokyo, 2017
http://www.mcx-mde.com/2017/bypass/05.html
Photography: Ooki Jingu

「光の干渉」で色彩が変わるアルミニウム顔料の表現のリサーチと可能性の拡張。

2017年、いくつかの企業とデザイナーをマッチングさせ、共同でさまざまな技術を研究し、結果を展示発表する企画「MATERIAL DESIGN EXHIBITION」に参加した。私たちはアルミニウム製品メーカー「東洋アルミニウム」とともに、着色料を一切使わず「光の干渉」で色彩を帯びるアルミニウム干渉色顔料「CHROMASHINE®︎」を解剖することとなった。色の変化によってイメージが常に移り変わり、印象が定着しにくい−そんな素材の可能性を解剖し、使用方法の洗い出し、伝達手法の見直しを行うことで表現の拡張を念頭にスタディを進めた。「CHROMASHINE®︎」を印刷した紙を一度だけ折った単純な形状であれば、紙自体に角度がつくことで視点を移動しなくても色の変化が確認できる。よって、変化する色のイメージの定着が進むと考えた。黒と白、二色の紙に同じ模様を印刷し、素材に無理なく触れ光の反射をスムーズに見ることのできるギフトペーパー/折り紙としての可能性も提案。色が移り変わるため扱いにくいという問題点も、色見本の制作で扱いやすさを向上させた。

Cooperation: Toyo Aluminium K.K. / Art Direction & Design: Spread
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