Tsubame-Sanjo Factory Festival Committee, 2021
https://kouba-fes.jp/2021museum/
かつて研磨機を製造していた広さ2,000㎡超の工場跡地を舞台に、地域産業を発見する展覧会。職人の技術による製品とプロセス、燕三条の歴史文化、燕三条 工場の祭典の歩みなどの展示物と環境を相乗させ企画展の空間と体験、ビジュアルをデザインを担当した。鉄製大型スクリーンに工場でのものづくりのプロセスを追った映像を投影し、実際の製品・プロセスと組み合わせて展示した。鉄製スクリーンは会期後に材料としてリユースされる。
2013年より毎年10月に工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」を開催していたが、コロナ禍が続く2021年は工場見学イベントを行わず、安全対策を行った上でテンポラリーミュージアムを開催する判断。これまでに東京とアジア・ヨーロッパの各都市で行ってきた展覧会をアップデートし、燕三条で初開催となった。燕三条の未来に向け、地元の人々と燕三条のものづくりの力や歴史を見つめ直す機会を目指した。色や形を考えるというデザインだけではなく、燕三条の職人と向き合って議論しながらイベントをつくりあげてきている。地元の小・中・高校生が学級ごとに多数訪れたことは、職人たちにとっても大きな希望につながった。
燕三条 工場の祭典:新潟県の三条市および燕市からなる燕三条地域は金属加工業で知られ、大小さまざまな工場が域内に点在する。当地域の価値を実感してもらうため、2013年から毎年10月にを開催しているのが工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」。100を超える町工場を一斉に開放し、場内の見学、または実演を行って、来場者に工場=ものづくりの魅力を伝えるというもの。
主催・運営:「燕三条 工場の祭典」実行委員会 / 共催:公益財団法人燕三条地場産業振興センター / 全体監修:method / アートディレクション・デザイン:SPREAD / 写真:古平和弘、田上雅彦 / プロジェクション:岸本智也 / 編集・文:山田泰巨 / 翻訳:カプラン・ザッカリー / ウェブ制作:スマイルファーム / PR:HOW
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